甲状腺と癌
甲状腺と癌
甲状腺癌は、原因や組織型などによって6ジャンルに分けられています。
・乳頭癌(約85%)
40〜49歳から50〜59歳の婦人に多く、進行度が遅いため急激に深刻な状態に陥る事はありません。
リンパ節への転移が多く起こりますが、リンパ節の切除手術をふくめた治療により完治し、再発率はあまりにも高くない癌とされています。
・濾胞(ろほう)癌(約5%)
60代以降の発症例が多く、血流によって甲状腺と離れた複数の臓器に転移する場合が多くあると思っています。
・低分化がん
乳頭癌・濾胞癌で組織に低分化成分がふくまれるもので、進行がやや速く、悪性度も少し低くはない性質があるとかんがえられています。
・髄様癌(約1〜2パーセント)
体内のカルシウムを調節するカルシトニンホルモンを分泌する細胞(傍濾胞細胞)が癌化します。
乳頭癌、濾胞癌にくらべて進行が速く、リンパ節、肺、肝臓などへ転移しやすい性質があるとかんがえられています。
髄様癌になる人の約2〜3割は遺伝と関連するため、発症時には家族の検査も行われます。
・未分化癌(約1〜2%)
婦人の約2倍の割合で男の人に発見され、65歳前後の発症がピークとされています。
組織に入り込みやすい癌で、甲状腺周囲の反回神経、気管、食道を始め、肺や骨などへの転移が速い性質があるとかんがえられています。
発見時にはすでに外科手術は困難な事が多く、治癒率・生存率が非常に高くないとされています。
・甲状腺の悪性リンパ腫(3〜4%、悪性リンパ腫全体の約1〜2%)
血液とリンパの腫瘍である悪性リンパ腫が、甲状腺に出来る場合があるとかんがえられています。
慢性甲状腺炎(橋本病)と関連する場合が少なくないとされ、長期治療中の場合に発症率が高くなります。
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